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by星野
星野

断熱は意外に新しい

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【今週末は構造内覧会】
〒297-0073 千葉県茂原市長尾2131の付近https://goo.gl/maps/DFYPZVeBg762


今でこそ、断熱をすることは当たり前になっていますが、断熱の歴史は非常に浅く、実は1979年に公庫仕様書に「断熱」の記載が初めて書かれて断熱材を設けることに対する奨励が始まり、実際に公庫融資で「断熱」が具体的に義務づけられたのは1989年に過ぎないのです。
今からわずかに28年ほど前に過ぎません。
言い換えれば、戦後の半分の期間は断熱を全くしていない住宅なのです。
■断熱を進めた理由
では、どうして断熱が必要になってきたかというと、下の図のように1973年の第一次石油ショックと、1979年の第二次石油ショックにより、先進国は石油自体が無尽蔵ではないことを思い知りました。
そして、これも時を同じくして、1970年代に世帯普及率7%程度だったエアコンも、1980年代には40%に迫る普及率となり、快適な生活家電の普及が促進されます。
さらに同じ頃、1970年代に地球温暖化の問題が提起されます。
これらのことから、資源は有効に活用しなければならない、「省エネ」を推進しなければ、将来大変なことになるということで、住宅で言えば、「断熱」を考え始めるようになります。
そして、1980年に初めて「省エネ法」が制定されました。その流れを組むのが、今の次世代省エネルギー基準を作っている現在の「省エネ法」で、これも資源の有効活用を目的とした法律です。
さらに1980年代には、エアコンの普及率は増すまず増加し、1990年代には60%を超える普及率になっていきます。当然に「断熱」をした方がエアコンは良く効くのですから、さらに断熱化に拍車がかかります。つまりは、地球規模の資源供給問題=価格問題、地球温暖化、快適な暮らしを求める声などが絡み合って、断熱の促進が進んでいったのです。
■気づかなかった断熱の副作用
しかしその副作用として、といううよりも「断熱化」を進めたゆえに、その盲点として「内部結露」などの問題が新たに浮かび上がります。 いわば「新薬」は良く効くので飛びついたものの、思わぬ「副作用」が見つかったとというところです。これがいわゆるナミダタケ事件で、1980年、北海道で新築3年目の住宅の床下にナミダタケが発生し、床が腐り落ちるという事件が発生しました。被害は道内に拡がり、マスコミでも大きく取り上げられました。
この解決には、断熱材を厚くするだけではダメで、「建物の気密化」をしないと「内部結露」が防げないということがわかってきました。
しばらく住宅業界は、これらの内部結露と悪戦苦闘を続けながら、これらをほぼ克服して現在の次世代省エネルギー仕様という基準が作られます。

いまやZEHが当たり前になる時代です。
2020年から新築住宅の平均でネットゼロエネルギーハウスが国の政策です。
他では見られない大事な断熱と構造を公開する二日間。
ぜひ足をお運びください。

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 星野

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